動機づけ理論についてはちらほらと調べてきたが,今回,はじめて学生に紹介された理論だ.心理学者であり経営学者でもあるダグラス=マクレガーによって,1960年代に提唱されたらしい.
X理論とY理論の2つで構成されている.
X理論では,「人間はもともと怠け者で,隙があればサボろうとし,責任から逃れたがる」という人間観に基づいて,仕事をさせるにはきっちりとした管理体制が重要で,頑張ったら褒賞を,さぼったら罰を与えるのが良い,とする考えらしい(アメとムチ).
Y理論では,「人間はもともと自ら働くのが好きで、自己実現のために自ら行動し、積極的に題解決をする」という人間観に基づき,労働者の自主性を尊重する管理体制となるらしい.
はー,動物だってそんなに単純じゃないのに,もっともらしく良くそんなに綺麗に2つの理論に分けたものだ.
結局,原初的な欲求が満たされている人間にはX理論が適用されるが,満たされている人間にとってはもはや「アメとムチ」は通じず,Y理論が適用されるという.
あのマズローは,Y理論を発展的に修正したとwikiには書かれている.なんだかマズローが経営学の片棒を担いでいたともったら興ざめした.
バブル前夜に耳にしたことのあるTheory Zというのは,この流れの理論らしい.